インプラント用語集(あ行)

アーチファクト

CT検査において金属の周囲から放射状に出る障害陰影。

アバットメント

上部構造の支持または維持の機能を果たす構造体。

アバットメントシャフト

アバットメントの嵌合軸部。

アバットメントスクリュー

インプラント体にアバットメントや上部構造を連結するためのネジ。

アンカーインプラント

顎骨内に埋入された矯正治療のための固定源をインプラントアンカー、固定源となる人工物をアンカーインプラントとよぶ。

一次手術

2回法では、インプラント体埋入手術を、1次手術、アバットメントあるいはヒーリングキャップを装着する手術を2次手術という。

1回法

粘膜を貫通する形状のインプラント体を埋入して、その一部を口腔内に露出しておくインプラントシステムのこと。オッセオインテグレーション成立までの間の荷重を防ぎ、粘膜貫通部からの感染のリスクを少なくする目的を有する2回法と比べて、2回目の手術が不要になる。

イミディエイトローディング 

即時荷重。インプラント体埋入時あるいはその1週以内に暫間的なアバットメントあるいは最終的なアバットメントを装着し、暫間上部構造を装着して咬合接触を与えること。

インプラント

体内に埋め込まれる人工物の総称。歯根の代用物(人工歯根)として用いるものがデンタルインプラント。

インプラントアンカー

顎骨内に埋入された矯正治療のための固定源をインプラントアンカー、固定源となる人工物をアンカーインプラントとよぶ。

インプラントオーバーデンチャー

インプラントによって支持されるオーバーデンチャーのこと。通常は無歯顎に対して2~4本のインプラントを支台として用いるが、部分床義歯に応用されることもある。

インプラント周囲炎

広義には感染により引き起こされるインプラント周囲組織の炎症状態の総称である。狭義では、その炎症性病変のうち、周囲支持骨の吸収が生じ歯冠側よりオッセオインテグレーションが徐々に失われ進行した状態をいう。

後向きコホート研究

疫学研究の一方法(研究デザイン)である。最初に疾病にかかった人(「症例」とよばれる)を選び、次にその人達と性別や年齢などのそろった健康人(「対照」とよばれる)を選んで、両者の違いなどを過去にさかのぼって「後向き」に調査する方法のことである。

エア・アブレイジョン

一般に歯の色素沈着物の除去のための粉霧清掃機器である。高圧のエアーで研磨剤の粉末を粉霧することにより、その擦過力で沈着した色素などを機械的に除去する。

エクスターナルコネクション

アバットメントとインプラントの接合様式の名称で、アバットメントがインプラント体の外側に嵌合するタイプのものをいう。上部構造の製作が容易で着脱の自由度が高い反面、アバットメントスクリューが緩みやすく、回転や側方力に対しての抵抗性が弱い。

エックス線検査

医療においては、電磁波であり、光子であるエックス線を利用した画像検査一般をさす。

エックス線CT

被験者に対して薄いエックス線束により多方向から走査を行い、透過したエックス線の強さを検出器で測定しデータをコンピュータで演算処理し、連続した横断像を作成する。

エレクトロサージェリー

電気的エネルギーを応用した機器を用いて手術する方法をいう。電気メス、レーザーおよびピエゾエレクトリックディバイスなどが用いられる。

嘔吐反射

舌根部、咽頭部後壁、口蓋扁桃部などへの刺激により、吐き気が誘発される反射が亢進した状態である。

オーバージェット

咬頭嵌合位における上顎前歯切縁ならびに上顎臼歯頰側咬頭の下顎歯に対する水平的な被蓋関係のことである。

オーバーバイト

咬頭嵌合位における上顎前歯切縁ならびに上顎臼歯頰側咬頭の下顎歯に対する垂直的な被蓋関係のことである。

オープントレー

印象採得時に印象材を保持するための器具である。印象材硬化後に印象用コーピングを印象体の中に取込む場合、口腔内で印象用コーピングのねじを緩めるための穴をトレーに開けておく必要があることからオープントレーとよばれている。

オフセット配置

3本以上のインプラント埋入時に、同一直線上に配置しないよう意図的に位置をずらして埋入することをさす。